お遍路体験記 準備編| 四国お遍路用品ショップ「いっぽ一歩堂」

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2006年夏、歩き遍路の旅に出ました。歩き遍路を計画中の皆さん、是非参考にしてください。 下記ボタンをクリックすると個別の日記がご覧になれます。

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準備編 私と遍路との出会い

お遍路さんへ行こう!

思えばお遍路に行こうと思ったきっかけは、僕の『自己成長欲』がきっかけだったのかもしれない。

2006/5/16(火)に社長に「退職させていただきたいのですが・・・」
という話をした。
やはり人生の節目でもあるし、話をするときは緊張した。
2006/6/25にて、退職ということになった。
社長には慰留されたが、思いとどまることはなかった。

『会社を辞める』と決断した後、一度自分の思いを時間をかけて整理したいと思っていた。
なぜ辞めるのか。そして何故、今なのか。

本当はこのブログに毎日書き込みをし、その退職までの心の移り変わり などを振り返ることができればよかったのだが。

辞める理由はいろいろある。

一つは、このブログのテーマでもある、「起業」をしたいということ。

また、現在の会社の仕事の環境では自分の成長が見込めないこと、
また成長度合いが遅いこと、自分を磨くことの出来る環境に無いこと。

自分の歴史年表では、35歳までには起業し、一人前の経営者になっている
と記されている。それまでに勉強することがたくさんあり、会社にいながらそれを学ぶことが出来ないこと。

今勤めている会社を自分が経営したらもっと成長させる自信があること。
(なのに経営参画できないのでもどかしい)

・・・・・・・・・・・・。

挙げるとキリが無い。

今の会社は、2002年に入社した。27歳のときである。
あれから丸4年になる。
時の経つのは早いものだ。

入社したときは、会社がかなり混乱期にあった。
今の会社は、プラスチック部品製造会社で、某一部上場企業の下請けであるのだが、
私は以前その某一部上場企業に勤めていたので、その会社のやり方、ルール、クセなどを熟知していた。

自然と私がリーダーとなり、会社を再生(というと大げさだが)させていった。

当時は本当に混乱していて、
在庫置場にいくと整理がされておらず何がどこにあるのかわからない状態。
管理も行き届いておらず、滞留在庫の山。
工場は何を作ったらよいのかわからない状態で効率が悪い。
私には考えられなかった。
なんでここまで放置したんだ、という状態だった。

「よし、やってやるぞ」、という気持ちでいろんな改革を実行した、
当時小泉総理が、「痛み無くして改革無し」などというフレーズを叫び
活躍していたこともあり、それを自分に投影していたころもあったなぁ・・・。
まぁ、そのころ自分が若くしてリーダーになったことにより、
それを妬む抵抗勢力もいたのだが・・・

その努力が実り、入社後2年くらいでやっと、普通の会社程度には立ち直った。
2005年ごろには、他の会社から頼れる幹部クラスの人が入社し、
急速に会社の質が高まっていったように思う。
(そのころから私の仕事の負荷も少なくなったように思う)

しかし、そこからだった。
私のやる気がだんだん失せていったのは。

不幸なことに、会社が落ち着いてしまったことにより、
自分が学ぶことがなくなってきてしまったのだ。

入社当時27歳の私は、リーダーになった経験もなかったし、
人を使うことにも慣れてはいなかった。
そこでいろんな失敗もしたし、学んだことも多かった。
刺激のあり過ぎる毎日で、体力的にも精神的にも辛かったが、充実感のある毎日だったのを覚えている。

結局、「2002年からの成功体験、自己成長の毎日」と
「2005年からの安定期、成長度合の低い時期」を比較すると、
自己成長の欲が強い自分としては、
前者の方に魅力を感じ、今が物足りない、と感じてしまうのだった・・・。
そこから自問自答する日々が始まった。
2005年春ごろからだろうか・・・

自分がありたい姿は?

自分が将来5年後、10年後具体的にどうなっていたいのか?

それに対し、今、自分はそれに対しどういう状態か?

その自分が将来ありたい姿に、今自分は向かっているのか?

自分はありたい姿になるべく努力しているか?

その努力とはなにか?

・・・・・・・・・・・・。

自分が将来ありたい姿は浮かぶのだが、
それに向かう手段など考えていると具体的な結論は今も出ていない。

しかし、今の会社に居ては、自分の夢が実現できない
ということだけは間違いない、と確信した。

それは経営者自身の問題や、今の会社の方向性(経営方針)の中で
自分をブラッシュアップさせる機会がないであろう、ということが大きい。

これだけは会社員である以上、どうしようもない。

だから辞める。

社員のみんなに質問される。
「辞めてこれからどうするの?」と。

実は具体的に決めていない。
皆にそれを言うと、不思議がられる。
「俺って変なのかな?」と思うときもある。

自分の人生の目的、目標は「自己成長すること」であるから
それを見込めない職場にいることは意味を成さない。

そして、自分が将来ありたい姿になるために
できるだけ最短距離で行きたい、という気持ちがある。
だから、方向性が決まらないのかもしれない。

ただ、単純に「ゆくゆくはこうなりたい」とゆったりと思っているだけなら
その業界に転職して・・・、という選択肢で簡単に決まると思うが・・・。

やはり、短期間で自分を成長させたいと思っていたら、
生半可ではいかないと思う。

本当に、周りが自分のレベル以上の人ばかりの環境で、
毎日みんなに着いていくのがやっと、のような職場に転職するか、
あるいは起業し、毎日が勉強のような状態となるのか・・・。

やはり、目標は35歳での起業、会社の確立だ。
あと4年しかないのを、実感しているし、その焦りを押さえ、
確実に土台を作らなければ、という思いもある。

土台が無いのに、無理やり起業して失敗しては元も子もない。
一方で怖がってばかりもいられない。時間が無い。
今自分の中で、双方の思いがせめぎあっている。

今の会社を辞めて、一度時間をかけてそれを整理する。
将来を見据えると、それが今の僕にきっと必要なことなのだ。

しかしながら家に居ても、外で近所の子供がうるさいし、
なんかいろいろ考えてるといつのまにか寝ちゃうし、
で、結構冷静に考えられないということが続いていた。
(自分の性格がウジウジしているということもあるけど)

一度「無心」になれる状況で今後の人生を再構築していきたいな、
と本気で考えていた。
そんな時、あるテレビ番組に格闘家の須藤元気が出ていた。
彼はかなりストイックな性格で、向上心が強いことがわかった。

まぁ、それぐらいでないと格闘家はつとまらないのかもしれないが、
その彼が自分を見つめなおしたいと旅に出た。(2005年春)

それが「四国八十八ヶ所めぐり」通称「お遍路さん」だった。

1,200kmもの道程を歩いて、八十八ヶ所の寺院を訪れ、お参りをする。
煩悩の数(八十八)の寺院に御参りすることによって、
その人の煩悩が消えるという。

これだ!と思った。

彼のお遍路への旅を記した本「幸福論」を早速その日にアマゾンで購入。
読んでみた。

彼はふと旅に出たくなる性格のようで、
今の私のように行き詰って旅に出たわけではないようだった。

だが、エピローグで彼はこう綴っている。

「僕は確かに白装束を身にまとって四国四県を歩いていた。
これはまさにこのタイミングだからこそ可能だったことだと思う。
時勢が整っていないと、物事は成し得ない。
そういう意味では、ちょうど自分自身が変化すべき時期に、四国へと旅立つことができたのは幸せなことだった。
自然に春夏秋冬があるように、人にも季節の変わり目がある。
時には激しくもあり、時には優しくもある。まるで局地的な雷雨のように、 そして虹のように・・・・。
当初の目標であった「自己との対話」は、ゆっくりと流れる時間の中でじゅうぶんに図ることが出来たと思う」

なかなか文才があると感じたが、それ以上に今の自分の状況と似ている!
あるいは自分に必要なのはこういった「自己との対話」だ!と感じた。

四国を歩いて廻ったからといって、答えが出る確証なんて無い。
そもそも、もっと違う方法で「自己との対話」ができないのか、と
親にも言われた。

だが、自分がこれを今やりたい!と思った、今これが自分に必要なんだ!
と思った、須藤元気の言う
「まさにこのタイミングだからこそ可能だったことだと思う」
という状態なのだ。今の私の状況は。

四国一周に約40〜50日かかる。
それを実行するには、この退職のタイミング、それと体力のある年齢でしか成し得ない。

そして須藤元気はこうも語っている。

「東京に戻ってきてから、何人かの人に『四国で得たものは?』
と質問された。
しかし、今はまだ具体的にはわからない。
ただひとつ言える事は、この体験は半紙ににじむ墨汁のように、
僕の細胞の奥深くにしっかりと記憶されているということだ。
いつか何かのはずみにこの体験が生きてくる瞬間があるだろう。
最初から答えを求めないようにしている。
判断を少なくすると、物事にとらわれなくなる。
執着がなくなれば、突然道が開けてくるだろうから。
(中略)
そして今この瞬間を生きる。
人は過去も未来も生きることが出来ずリアリティーはこの瞬間だけである。
過去は変えられないけれども、
そのとらえ方はいくらでも変えることが出来る。
そのとらえ方によって過去の経験が豊かなものにも辛いものにも変わる.。
そして今が幸せであれば、未来もまた幸せになる。
だからこそ、今、この瞬間を幸せに生きる。
僕は四国で『今』を生きていた。
この経験によって素晴らしい現実が起こるだろう。
期待はしていない。けれど確信はしている。
須藤元気 」

よく意味のわからない部分もあるが(四国を廻ったら理解できるかも)
多分私が四国を廻りきっても、明確に答えが見つかるわけではないと思う。

だが、冷静に自分と向き合うことにより、
私の人生の再構築は少なくとも
よい方向へベクトルをあわせることができるように思う。

7月末にスタートし、9月ごろに終了予定でスケジュールを組もうと思う。

最後に、これを許し、後押ししてくれる妻に感謝をしたいと思う。

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今は亡き工場長を偲んで

今年2月16日に、同じ会社の工場長の田村さんが急逝した。
原因は心臓発作(不整脈による心房細動)だった。享年50歳。

当日、普通に会社に出勤した私は、事務の女性から驚きの事実を聞かされた。

「『田村さんが今日の朝、心肺停止状態で病院に運ばれた』、とご家族の方から会社に電話がありました」

正直、「嘘だろ」という気持ちだった。
前日、帰る前に話をしたときは元気だったし、
心肺停止だったら病院に運ぶハズは無い。

社長と数名が病院に向かったという話を聞き、連絡を待っていた。
しかし、悲しい結果となってしまった。

すでに朝、お母さんが発見していたときは冷たくなっていたらしい。
不整脈の持病はあったらしいが、そんなに人って簡単に死ぬものなのか、
と思った。

会社だけではなく、個人的にも競馬に一緒に行ったり、
仲良くさせていただいていた。
会社が壊滅状態のとき、田村さんに協力を仰ぎ、
協力をしてもらい2人で会社を良くした、
ということから仲間意識が芽生えたからだ。

田村さんと私の関係は、まさに『戦友』という言葉がふさわしい。
お互いに信頼もしていたし、2人ならこの会社を変えることができる、
と確信した時期もあった。

それだけにショックは大きかった。

私は会社を退職したい、という相談もしていた。
そのとき、田村さんは黙って私の話を聞いてくれていた。
本当は、2人でさらになにか事を成し遂げたいという気持ちもあっただろう。

本当に残念でならない。
私の人生の中で、数少ない真の友人、尊敬すべき人を失った。

その後、定期的にお線香をあげに、実家に伺っている。

ちょうど、昨日伺い、「お遍路に行く」ということを
田村さんのお母さんに話した。

私は「お遍路は田村さんの供養も兼ねたい」という気持ちを持っていた。
そこで、お母さんに「供養のため何か遺品を預かりたい」という話をした。

お遍路は、88ヶ所の寺院を廻るが、遺品を持っていっても供養になるかどうかは私は知らない。
だけど、何かしなければ気が収まらなかった。

時計

お母さんからは、写真の時計を預かった。
お遍路に着けていくつもりだ。
寺院を廻り、お祈りするときに田村さんの冥福を祈りたいと思う。

そしてお遍路から帰ってきたら、この時計を田村さんの仏前にお供えしたい。

自己満足かもしれないけど、
これが田村さんのためにできる唯一の『恩返し』だと思う。

そしてこれから、私が歩む厳しい経営者の道を、
田村さんには遠い空から見守っていて欲しいなぁと考えている。

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お遍路準備中・・・・

今、夜に毎日5km走っています。
お遍路では、足が痛い、マメが出来た、などで泣かされるらしい。
リタイヤはしたくないので、ある程度の体力を事前につけておきたいと思う。

また装備品も調達開始!
ヤフオクで、ZIPPOのサバイバルツールを購入。

ZIPPOのサバイバルツール

これは、5種類の機能がある。 時計、温度計、コンパス、反射鏡(何に使うのか理解不能)、LEDライト 定価10,500円のところ、未使用品で2,200円で購入できました。

使える品物かどうかは行ってみないとわからないなぁ・・・

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お遍路準備 その2

パスファインダー ミニ チェストバッグ
4935円

チェストバッグ

■特長
ザックのショルダーハーネスに装着します。
小型カメラ、地図、コンパス、行動食、携帯電話などが収納でき、
ザックをいちいち降ろさなくても小物が取り出せる、便利アイテムです。
付属のストラップを装着するとショルダーポーチとして使用できます。

ヤフーオークションで購入。
ガイドブックを書いてた人がデザインしたものらしい。
いろいろ準備していくうちに、いよいよだなと思う僕であった。
つけるとこうなります。↓

使用例

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本日、20km歩いた結果・・・

お遍路の予行演習のため、本日TOTAL 20km歩きました。
荷物は、軽めのリュックサックを持ち、春日部を出発。
まず、イオン浦和美園ショッピングセンター までの10kmの道程を歩いた。
久しぶりに晴れていたので、汗だくになって歩く。
10kmというのは、結構長いもんだなぁ、と実感。

結局2時間で到着。
疲れたけど、まぁまだまだイケルという感じ。

時速5Kmというところか。
ガイドブックにも、健康な人の足だと時速5Kmだって書いてあった。

イオンのショッピングセンター内の、mont-bellで買い物。
※mont-bellはアウトドア専門ショップ。

雨の時のために、レインポンチョを購入。
7400円。結構するなぁ。
これは、大きな荷物を背負っていてもその上から被れるという
スグレモノ。

こんな感じ。↓

レインポンチョ
レインポンチョ

帰りが辛かった。
同じ道を歩く。

行きは、地図を見ながら歩いていたし、体力もあったので良かったが
帰りは、ただ同じ道を帰るだけ。そろそろ足も疲れてきた、という感じで
精神的にも辛くなってきた。
ホント、急に地球の重力が2Gくらいになったような感覚にとらわれた。
結局、帰りも2時間かかり、本日4時間で20km歩きました。

結果、左足の膝の裏の筋が痛くなり、シップしています。

これがぶっつけ本番だったら、と思うと、事前に歩いておいてヨカッタ。
これから、毎日レベルで歩きの予行演習をしようと思う。

でないと、リタイヤしてしまうかも・・・・。

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本日も歩く

今日は、午前中にハローワークに行き、雇用保険の説明会に参加。
その後、夕方からお遍路のためまた歩く。
昨日のルートと同じだが、今日はスタート時間が遅かったので
15Kmを3時間で歩いた。
歩き終わった後、右足はなんともないが、左足が弱い。
左足の強化を、お遍路出発までにしなければならない。

気づいたことがあった。

連続で歩くのは、2時間〜2時間30分が限度。
それ以上になると、精神的にも肉体的にも持たない。
少なくとも30分の休憩を挟んで再開すると、快適に歩けそうだ。

お遍路は、幸い、お寺がチェックポイントみたいになるので
息抜きもその時できるだろう。

あと、ヘッドホンで音楽を聴きながら歩いたが、
英語のテキストを聴くと、結構効果的。

あんまり歩いているとき、考えることも無いから集中できる。
リスニングの強化ができそう。
でも、寺巡りの和風の旅に、英語の勉強という洋風の事をやるって
違和感が・・・。

出発日まであと7日。

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お遍路出発まであと5日

お遍路出発まであと5日となった。

今日も、3時間強、15Kmの道程を歩く。
だんだん歩くのが楽になってきた。
ただ、道にアップダウンがないのと、荷物が軽いという
条件で歩いているため、まだ不安はある。
左足の強化もされてきた。
マメや靴擦れもないので、その点は問題ないと思う。

明日から、8/2までは毎日20Kmを歩いておこう。

さて、お遍路に今までかかっている費用を整理してみよう。

バックパック 10,500円
コンパス 2,988円
チェストバック 5,733円
レインウェア 7,400円
虫除け携帯ベープ 880円
ろうそく(80本入) 198円
線香 198円

計 27,897円

これから毎日費用についても計算して行こう・・・
最終的にどれくらいの費用が掛かるのであろうか・・・

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お遍路出発まであと4日

今日は、8/4からの宿の予約を手始めに行った。
8/4は、大阪からの出発のため、午後に徳島到着となる計画だ。

それを踏まえ、手ごろな距離で民宿があったので、問い合わせ。

「もしもし」
「もしもし」
「○▲旅館さんでしょうか?8/4の宿泊は可能でしょうか・・・?」
「・・・・。一杯ですね」
「あの、キャンセル待ちってできないでしょうか・・。 もしくは、近くに旅館ってないでしょうか?」

「キャンセル待ちは、係りの者がいないのでわかりません。
旅館も無いと思います」
「・・・。そうですか・・。ありがとうございました」

えぇ〜・・・・。四国の人ってこんなに無愛想なの?
ちょっと驚きを隠せなかった。

あとは、旅館が一杯って8月は猛暑のためオフシーズンだって
ガイドブックにはかいてあったのになぁ・・・。

その旅館はあきらめ、その先の宿坊に泊まることにした。
第六番札所「安楽寺」である。

早速、電話。

「もしもし」
「はい〜♪安楽寺ですっ」
と明るい声。ちょっとホッとした。

「8/4なんですが、宿泊させていただきたいのですが空き状況
どうでしょうか・・・」
「ちょっと待ってください。あぁ〜大丈夫ですよ!」
「そうですか。ではお願いします」
「ただ、オフシーズンなので朝食が用意できませんがよろしいですか?」

・・・。今はオフシーズンだよね。やっぱり。
先ほどの宿は一体・・・?

「大丈夫です。名前は・・・」
「わかりました。暑いですから体調に気をつけてお越しに
なってください」
「あ、ありがとうございました!」

馴れた電話対応と、最後の気遣いの一言がやけに嬉しかった。

ただ、1泊目を「安楽寺」にしたことで、大阪からの出発を
早めなければならなくなってしまった。
まぁ、止むを得ないかな。それは。
寺に温泉もあるということだし、夜はお寺のお勤めに出れるし。

よ〜し、この調子で3泊目くらいまで予約してしまおう。

2泊目は、宿泊費のかからない「善根宿」に泊まろうと計画。
「鴨の湯」である。

「善根宿」とは、現地の方々がお遍路の人を無料でお接待するため
運営している宿のことである。

「もしもし、鴨の湯さんですか?」
「そうです。お参りですか?」
「はい。実は善根宿があると聞いたのですが・・・」
「はい♪ございますよ〜」

ここの方もゴキゲンな感じ。
一気に不安とかが吹き飛んだ感じだ。

「宿といっても、布団はありません。その当日何人の方が
利用されるかもわかりません。当然予約も出来ないです。
4畳半くらいに大人数が譲り合って泊まるときもあります。」

あぁ、やっぱりそうだよね。
無料だもんね。でも行きずりのお遍路の方々と話すのも楽しいかも。

「でも基本的にオフシーズンだから、人数が多すぎて泊まれないって
ことはないとないと思いますよ♪現に昨日は・・・・、あっ7人?多いな」

多いやん・・・・。
大丈夫かいな。

4畳半に7人?結構キツイな・・・。
まぁそれはそれで修行!修行!

「わかりました。当日必ずお伺いしますので宜しくお願いします」
「近くには温泉もございますので、足も休めることが出来ると思います。
お待ちしております」
「あ、ありがとうございました!」

本当に心遣いが心に沁みるよね。
まだお遍路に行ってないのに、それを感じてしまう。

3泊目は、最初の難所である山越えの第12番札所「焼山寺」を
超えたところにある民宿を予約。

最初は、「焼山寺」の宿坊に泊まろうと電話をしたが、
オフシーズンのため宿坊は閉館しているとのこと。

山越えで、結構距離があるのだが、チャレンジで
遠目の民宿を選択! 強気!

う〜ん・・。これ以上は予約しても、体調、天候に左右されるので
やめとこう。宿にも迷惑かかるし。

さて、宿の関係で徳島入りを早めなければならなくなった。
バスの時間を確認したら、「大阪駅(桜橋口)7:00出発」
ということは、実家(大阪郊外)を5:30ごろには出なきゃ・・・。

ネットでバスのチケットも購入し、いよいよ近づいてきた。
お遍路の出発日が!

今日も15km強、歩いたが、順調に足の強化が出来ている。
調整は万全だ。

明日は、荷造りが進んできたバックパックを実際に担いで
歩いてみるとしよう。
それで、大体の感覚は掴めるハズ。

お遍路に行こうと思い立ったのは、そう、5月ごろだったなぁ・・・。

お遍路に求めるものは?そこで何を見つけるのか、何を考えるのか、
何を感じるのか。

今後の人生を決める、一大イベントだ。

お遍路の1,200kmという長い旅路を通して、得ることができるものが
少なからずあるだろう。

「素直」「謙虚」「感謝」・・・。
自分に足りないものだ。

この旅を通じ、自分の器を大きくしたい。

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お遍路出発まであと3日

いよいよあと3日と迫った出発日。
さすがに、ワクワクと不安と入り混じった感じだけど
気持ちが高揚してくるのがわかる。
今日は、ローソンで徳島行きのチケットを購入!

チケット

本日はタイムリーな本に出会えた。

お金でなく、人のご縁ででっかく生きろ!1
お金でなく、人のご縁ででっかく生きろ!2

お金でなく、人のご縁ででっかく生きろ! (1)(2)
著:中村 文昭
筆者は大変バイタリティーがあふれていて積極的に人脈を形成していく。

新幹線のなかで必ずやるという、隣の席の知らない人の足をわざと踏んで
友達にしてしまう術は、私にはできそうも無いですが、
彼になら足を踏まれてみたいです。

今まで僕は人のご縁をないがしろにしてきたと思う。
というより、人と深く付き合うのが上手ではない。
今までの人生を振り返り、友人は広く浅くだったように思う。

何故か。

踏み込むのが怖いのと、もう一つは人に興味がない、持たなかった
ということかな、と自己分析。

本当に自己中心的・・・・。

「自分の器を大きくする」には、これではいけない。
自分自身を成長させるためにも、この点を改善しなきゃ・・・。

起業するための道具として、下心ミエミエで人に近づくのはどうかと思うが、
徐々に今ある人間関係、そしてこれから形成されるもの
これを大事にしていきたいと思う。
というより、もう一歩踏み込んだ関係で付き合って行きたいと思う。
実は、深層では自分もそれを望んでいるのだから。

お遍路では、他の人の日記をWEBで見ていると、実にいろんな人と出会うらしい。
見知らぬ人から「お接待」という名の施しを受ける。
これは本当に凄いことだと思う。

全て無償の行為。

そして、そこで出会うであろうお遍路の仲間・・・。

一体、僕は四国でどのような「人のご縁」に出会えるのだろうか?

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お遍路での心構え

お遍路に行くにあたり、心構えとして「十善戒」というものがある

不殺生(ふせっしょう)・・・むやみに生き物を傷つけない
不偸盗(ふちゅうとう)・・・ものを盗まない
不邪婬(ふじゃいん)・・・・男女の道を乱さない
不妄語(ふもうご)・・・・・うそをつかない
不綺語(ふきご)・・・・・・不必要に飾った言葉を使わない
不悪口(ふあっく)・・・・・乱暴なことばを使わない
不両舌(ふりょうぜつ)・・・筋の通らないことを言わない
不慳貪(ふけんどん)・・・・欲深いことをしない
不瞋恚(ふしんに)・・・・・耐え忍んで怒らない
不邪見(ふじゃけん)・・・・まちがった考え方をしない
というものだ。

一見当たり前のようなことだが、これを一生守り続けることは
今の僕にはできない。
旅を通じて、この考えの重要性が身に沁みてわかったとき
自分の魂に残り、守られていくのかな・・・。
その中でも、目に留まったのが
「不綺語(ふきご)・・・・・・不必要に飾った言葉を使わない」

これから旅の途中で日記を書いていくわけだが、自分の感ずるままを書き、
決してカッコつけないようにしたいと思う。
それが自分と向き合うっていうことにも通ずることだと思うから。

結果的に、自分の甘さ、未熟さを露呈するときもあるだろう。
だが、それをしっかり認識し、器を大きくしていきたいと思う。

また、昨日読んだ、『お金ではなく人のご縁ででっかく生きろ!」
に書かれていたことも気になった。

沖縄の離島に住む祈りを捧げる神人(カミンチュウ)のおばあさんが
語った、「人間にとってもっとも大切なこと」

それを忘れないように「あ・い・う・え・お」で表し
毎日実践しているということだ。

「あ」はありがとうの心です。
他社への感謝と自分への謙虚な気持ちがあれば
自然に出てくる言葉です。

「い」はいたわりの心です。
自分自身をねぎらい、相手もいたわって過ごすと安らかな
気持ちになります

「う」は嘘をつかないことです。
他人に対してだけでなく、自分にも正直になることです。
嘘を失くせば誠実な人生が歩めます。
虚栄や傲慢な心から離れて、素直な心を取り戻すことができます

「え」は笑顔でいることです。
「笑い」は人間だけ与えられた素晴らしい特効薬です。
自分も相手も幸せにする笑顔、いつも笑みを絶やさずにいると
幸せは向こうからやってきます。

「お」は思いやりです。
人の気持ちを思いやるということは想像力が必要です。
相手の立場に立つということ、自分ではなくて他人のことを第一に
考えること、それは子育てにも通じ社会をうまく生き抜くことにも通じます。
「思いやり」は大局を見渡す視野の広さを育てるのです。

十善戒にも同様の内容があるが、これをノートに書き
旅の途中で何度も読み返してみよう。

そうすれば、この旅はより充実したものになると信じている。

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お遍路出発まであと1日!!

ついに明日出発する。
今日は、夕方から大阪の実家へ宿泊。
明日の朝から、四国へ出発する。
PCで更新するのもこれが最後である。

久々に体重を量ってみた。
78kg・・・・。
想像以上に太っていた。
北海道の牧場時代が、60Kgを目指し減量していたので
+18kg。
競馬の馬でもこんなに太っていたら、馬券の対象にはならない。
これから、体重の経過も追ってみようかなぁ。
体重と共に「余計な自分」をお遍路でどんどん削ぎ落として
行きたいと思う。(特に精神面)

心穏やかに・・・、怒らずに地道に歩いていこう。

準備も万端・・・だと思う。

バックパックの重さは約6kg。
できるだけ持っていかないのを心がけたが、予想以上に重くなってしまった
これを背負い、重さに苦しむ日がくるんだろうなぁ・・・。

不安と期待が入り混じる中で、ここまで来た。

このお遍路のたびを許し、後押ししてくれる妻や家族に
本当に感謝をしたい。

ありがとう。

これは自分の人生の中で意味のあることだと思う。
こうやって支えられて生きているんだって実感。

ヨッシャー!行くぞ!

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バッサリと・・・

バッサリと

ボウズ頭になりました!
いや―人生初めての経験!
早速余計なものが削ぎ落ちてしまいました。

さっきこれで電車にのったけど意外とはずかしくないもんですね・・・。

実家近くのQBハウスで1000円で切りました。

とりあえず形からはいってみました。

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明日出発!

15時ごろ家を出発した僕は疲労こんぱいだった。

「忘れ物はないか」と何度もカバンのなかをチェックし、今日は気が休まることはなかった。
気疲れだと思う。

電車に乗ってもまだ心配している自分に「神経質」だなと我ながら思う。

東京から新幹線に乗ったところでやっと落ち着いた。
この時間帯は空いている。快適だ

道中、話題のみなみびわこ駅を通過したが見た目、大きな変化はないようだ。
ホントに栗東に新幹線の駅が必要なのだろうか?
競馬関係者が栗東トレセンに行くには便利だけど・・・。

実家近くの駅で髪を切る。ボウズ頭は初めて!

久しぶりの家族団欒と共に最後の晩餐。
すきやき!明日からは粗食です。

夜は兄と呑む。
自分の起業への思いを打ち明ける。

すでに兄は実家の会社を継ぎ、いろんな修羅場をくぐりぬけているようだ。
なんだか今日は兄が大きく見えた。

「大阪に帰ってきてうちの子会社でやればいい」
「実家がすでに会社をやっているというアドバンテージを生かせ!」
ということばをもらった。
素直に嬉しかった。
すでに自分の中に答えはでているのかもしれない。
だが何かすっきりしない。
それを見つけにお遍路に行こう。

明日はいよいよ出発の日!
明日は早い。早く寝なくちゃ。

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